創作器官

あしたの自分のために書く備忘録

ただ流されるだけの1年にしたくなくて自己理解プログラムを受けることにした

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2021年も先行きは不透明

年始に立てた計画がなかなか実行できない。これが毎年の悩みになっていることは、昨年末にも書いたとおりだ。2021年もまだ1月だというのに、「今年もだめなのか」と少々弱気になっている。少なくとも3月までは仕事に忙殺されて、余裕のない四半期になりそうだ。

やりたいことをやるために自己理解が必要

なんで毎年こんなことになるのか。その理由のひとつは、僕自身が自分の強みを正確に把握し、それを生かして仕事ができていないからなのかもしれない。社会人になって15年以上業務をやってきていると、自分の得意な業務と不得意な業務が分かってくる。僕の場合、「コンセプト(概念)」を言葉で表現していくような作業は割と得意だが、細かく予実を管理していくような作業は苦手だ。年を重ねるにつれて管理業務も増えてくるので、自分の不得意な分野を把握して、周りにサポートしてもらうような働きかけていくことも必要になる。

30代を振り返ってみると、不得意な業務はなんとか力技でカバーしてきた。若いころは、深夜残業だろうが、休日勤務だろうが、体力勝負と根性論でしのぐことができた。同僚から見たら問題なんてないように見えるかもしれないが、70点で仕上げるために、水面下で必死に足をバタバタさせてあがいてきた。年齢による体力や能力の低下を考えると、こういったやり方をこれからも続けていくことは難しい。優秀な同僚や後輩を見るたびにそう感じることが多くなった。

自己理解プログラムに参加することにした

そんな思いもあり、今年中に絶対やっておきたいことが「自己分析」だ。40歳手前で何をいまさら、と言われそうだが、自分自身のことなのに分かってないことは多い。年末にKindle Storeで自己分析の本を探していて、八木仁平さんの『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』という本に出会った。

過去にも自己分析の本を読んできたが、理論に納得できても、自己分析のためのワークを続けるのが難しいことがほとんどだ。そして、自力で導き出した分析結果に対する信憑性に疑問を感じたりもする。この本の自己分析のためのメソッドには、かなり共感できたのだが、自力で自己分析を完了させることには不安があった。そのため、著者の運営する会社の「オンライン自己理解プログラム」を受けることにした。

jikorikai.com

この自己理解プログラムに参加するには、まずオンライン無料カウンセリングを受けなければならない。プログラムに向かない人や、プログラムを完了させるだけの意思がない人をふるい落とすためだろう。この自己理解プログラムは、書籍と同様にかなりの人気だ。そのため、申し込みの募集がかかると、数分で締め切りになってしまう。僕の場合は、申し込みフォームに書く内容をあらかじめテキストエディタに書いておいて、コピペで入力できるように準備しておいた。何とか申し込みに間に合い、その後の日程調整で、2週間後にカウンセリングを実施することに決まった。

自己理解を深めたいという思いはあるが、正直なところ、文字に起こさないと説明できるほど頭の中が整理できていない。カウンセリングまでに、自分がなぜこのプログラムに参加したいかを書き出して整理していきたいと思う。

Connecting The Dots 点と点が繋がらない不安から解放されたい

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年始の計画を守れたことがない

コロナのせいで、忘年会にも開かれない。来年に進むためにも、2020年について振り返ってみようと思う。
個人的な最大のイベントとしては、東京から地方へ引っ越しである。家族で新しい場所(といっても私の地元だが)での生活を始めた。コロナの影響であまり外出もできず、公私ともに耐え忍んでいたら1年が過ぎていた。
毎年この季節になると、1年の振り返りと来年の目標を考える。そして、目標の通りになっていることはほとんどない。会社員として受託のシステム開発を生業にしていると、自分のペースで1年の計画を立てることは思いのほか難しい。計画外のプロジェクトにアサインされて、1月1日に考えていた1年の予定がリセットされてしまう。そうなると、プライベートの予定も仕事に引っ張られて変更を余儀なくされる。
予定や計画とは、過去の自分との約束だ。これを守れないのは、本当によくない。毎年反省している。

予見できない出来事とキャリアの関係

コロナウイルス地震ような災害はもちろんのこと、自分の将来に訪れるイベントを完全にコントロールすることはできない。
あえてキャリアをデザインしようとせずに、流されながら長期的なゴールに向かって、日々のワークをこなしていくという「キャリアドリフト」という考えて方もある。会社員をやっている以上、自分の描いたままの人生を歩むことは難しいだろう。

節目以外の日常は、小さな変化こそあれ一つの方向に向かって進んでいます。将来やキャリアに対する心配を忘れ、前に進みながらも漂流(ドリフト)するように、流れに身を任せます。流れに身を任せるというのは、日常に起きる小さな変化にはうろたえず、業務や作業に邁進するということです。
キャリアドリフトとは?変化の激しい時代に自分の将来を考えるために - 人事担当者のためのミツカリ公式ブログ

自分の学生時代、社会人でのキャリアを振り返ってみると、何一つ満足にやり抜くことができておらず、本当にいたたまれない思いになる。私は一つのことを継続することが苦手なタイプだ。大学の専攻をドロップアウトして、IT業界に入り、「やっぱり隣が青く見えただけか」と、理想と現実のギャップに悩んできた。入社後は様々な部署、プロジェクトを転々としながら、一つの分野を極めていく同僚をみてうらやましく思うこともしばしばだった。
それでも、そういった経験が武器になるのではないかと考えることができたのは、スティーブ・ジョブズの"Connecting The Dots"の話を聞いたからだ。日本語訳のサイトも多いので、詳細は他のサイトを見ていただきたいが、スティーブ・ジョブズスタンフォード大学の卒業式辞の中で、次のようなことを話している。

先を見通して点をつなぐことはできない。振り返ってつなぐことしかできない。だから将来何らかの形で点がつながると信じなければならない。何かを信じなければならない。直感、運命、人生、カルマ、その他何でも。この手法が私を裏切ったことは一度もなく、私の人生に大きな違いをもたらした。 himazu archive 2.0 - スティーブ・ジョブズのスタンフォード大学での卒業式スピーチ
いつか点が繋がることを信じて、目の前の作業や業務に集中することを自分に言い聞かせてきたのである。

点と点が繋がらないかもしれないという不安

ジョブズの言う"Connecting The Dots"を信じていても、やはり不安な気持ちにはなる。本当に今の経験は役に立つのか。この経験に意味はあるのか。どうしても自問自答を繰り返してしまう。なかなか結果が出なければ、焦燥感に駆られ、自己嫌悪にもなる。
最近気づいたことは、これまでの社会人生活における悩みはすべてこの「点と点が繋がらないかもしれないという不安」に集約されるということだ。加えて、よりどころとなる「直観、運命、人生、カルマ、あるいはそれに類するもの」がない。端的に言うと、信じるべきものがないのだ。
他の人は何を信じているのだろうか。自尊心、親兄弟あるいは恩師の教え、友人、夢、ヴィジョン、日本人には少ないかもしれないが宗教もそうだろうか。新しい環境に身を置くたびに、そういったものを切り捨ててきた(諦めてきた)ので、振り返ればそういった信じるものが何もなくなってしまっている。今風にいうと、GRIT=情熱と忍耐を「長期的に」持ち続ける力がないということか。

他人からフィードバックを受けて信じるものを見つけたい

2児の父親となったいまでも、自分のことを十分に理解できていないところがある。それどころか、息子を見て気づかされることが多い。 先日、実家に寄った際に、母親と息子の話をした。「なんでもやりたがるけど、根気がなくて。」なんて言っていると、「あなたも先生からそう言われていた。」と聞かされた。血は争えない。ゴールよりもスタートを探すのが好きなタイプなのだ。
自分自身でこうありたいと思っていても、過去の経験によって抑圧されている本心がある。自己分析をしても、バイアスのかかった評価になってしまい、本音のところが自分自身でも分からない。もうこれは他人の力を借りるしかないと考えている。
2021年は他人からフィードバックをもらい、自分自身の特徴を客観的に見直したい。自分自身の強みは何なのか、何を武器にしていけばよいのか。コーチングなどを利用して、これから自分が信じていけるものを見つけていきたい。コロナ禍でリモートワークの導入も進んでいるので、コーチングのサービスについて調べてみよう。

2021年はリフティングのコツを言語化して息子に教えたい

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リフティングができるようになりたい

かっこよくリフティングの技を決めたい。 子供がサッカーを習い始めてから、父親としてリフティングできるようになりたいなと思うようになった。
へたな父親が教えても、まったく説得力がない。そして何より、自分で習得していないのに、見聞きした情報だけで指導するのは、子供のためにもよくない。 最短でうまくなる方法がないかと、YouTubeの動画を見たりして調べていたが、みんな言うことが違うのである。
そうして、いくつかの動画を見るなかで、自分の中で上達方法が整理できたので、まとめてみようと思う。
(本当にこれでうまくなるのかはこれから試してみて考えよう。)

何のためにリフティングをするのか

YouTubeを見ていて分かったことは、リフティングの仕方には大きく分けて以下のような2種類の方法があるということ。

  • インステップで蹴るリフティング
  • コントロールタッチで蹴るリフティング

インステップで蹴るリフティング

ひとつめのインステップで蹴るリフティングは、主にサッカーの上達を目的に練習している人が多い。
足の甲の部分(足首に近い硬い部分)でボールを蹴る方法だ。
練習をすることで、インステップでのキック力や精度が上がる。 強く蹴る必要はなく、ボール自身の復元力が手伝って上にあがる感じ。
足の甲の上面を地面と平行にしてボールにあてることで、ボールを無回転で垂直に上げることができる。

コントロールタッチで蹴るリフティング

ふたつめのコントロールタッチで蹴るリフティングは、主にフリースタイルフットボールの上達を目的に練習している人が多い。 足の親指から中指の付け根あたりにボールをあてて、足のしなりを使ってボールを上に持ち上げる方法だ。
フリースタイルフットボールでは、様々なトリックにつなげていくための細かなボールコントロールが要求されるため、この方法によるリフティングが必要になる。

どちらのリフティングを練習するか

どちらが優れているということではなく、用途による違いなので、自分が必要とするリフティングから練習するのがよさそう。
未就学児や小学生はインステップによるリフティングから練習していることが多いようだ。
まだ足首がぐにゃぐにゃなので、ボールの復元力を使ってリフティングしないと、上へ上げられないのかもしれない。
小学生の低学年はシュート力に大きく差がでてしまうので、きちんとインステップキックが蹴られるようになりたいのであれば、インステップでのリフティングを練習したほうがよいのだろう。

リフティング解説動画の疑問

自転車に乗れるようになるには、頭で考えなくてもバランスが取れるように反復練習をするしかない。
どれくらい練習をすれば乗れるようになるかには、個人差がある。
そして、早く乗れるようになる人のことを、一般的に運動神経がいいというのだろう。
リフティングでも同じことがいえると思う。
「足の甲は地面に水平にする」、「足首は固定する」などと解説する動画が多いが、最終的なゴールはそんなことをいちいち頭で考えなくても体が勝手に動くようになることだ。
解説の内容はほどほどに、自分でどうやればいいかを頭で考えながら、実践と修正を繰り返すのが上達の近道だと考えている。
例えば、足の甲を地面と水平にというが、そもそも足の甲は直線ではないので、水平にはならない。
足の甲をどのくらいの角度にすれば水平に上がるのかは、最終的に自分で試して判断しなければならない。
足首は固定するというアドバイスも、実際にどうすればよいのかが分からない。
どこに力を入れれば足首が固定されるのか、そしてどれくらい力を入れればよいかのかは、これまた個人で判断するしかない。
かなりの人が、リフティングがうまくなる方法を検索しているのに、正解がきちんと言語化されていないのではないかと感じる。
子供に教えるには、自分が体得するしかない。

おすすめリフティング動画

リフティングのやり方を調べていて、よかったと思う動画を載せておく。 まずは、パンダ兄弟さんの動画。インステップキックがうまくなりたければ、この動画の方法でリフティングを練習すればよいと思う。


【リフティング】やり方合ってる?試合で本当に役立つリフティング練習法を教えます【保存版】

Kangchannelのカンコーチの動画。Step by Stepで練習方法を解説してくれるので、子供にもわかりやすい。座っての練習は、家でもできるのでおすすめ。


リフティング初級編【なぜ?がわかればサッカーが上手くなる!】 カンコーチの出来ないが出来るに変わる魔法のトレーニング soccer football traning 마법의 축구지도법 리프팅편

TRICkSTAR5のYOさんの動画。コントロールタッチの蹴り方を丁寧に教えてくれる。赤く色を塗ったボールを蹴って、足のどこに当たっているかを示してくれるので、言葉で聞くよりわかりやすい。百聞は一見に如かず。


部屋で完璧なボールタッチを習得する方法 How to kick the ball in Freestyle Football サッカー リフティング

FREESTYLE PARKのHIRO-Kさんの動画。「リフティングは回数じゃない」というメッセージから始まる。確かにノーバウンドでリフティングが続けられなくても楽しくフリースタイルができることが分かる。そして、個人的には「足を固める」方法についての説明が腹落ちした。


ちょんちょんリフティングのやり方!フリースタイルフットボール世界チャンピオンが初心者に向けてコツを伝授!急成長の秘訣!

2021年の目標

色々と想像で書いてきたけれど、結局自分が習得しなければ、机上の空論でしかない。
年末年始の休みからコソ練を初めて、2021年の上半期でリフティングが100回を目指すことにした。

片付けが苦手だから全部捨てることにした

子供の頃から片付けは苦手

私は片付けが苦手だ。油断すると机の上や床に本や服が積みあがっていく。
子供の頃から治そうと努力してきたつもりだが、なかなか完全に治すのは難しい。
社会人になると体裁を気にして、他人から見える部分は何とか取り繕っているものの、時々メッキがはがれてしまう。
机の上は片付いていても、引き出しを開けると文房具や名刺が乱雑に収納されているといった状態だ。

片付けを始めようとしても、どこから始めればいいのかが分からない。
いわゆる断捨離本を読んだりしても、うまくいかない。
空き時間に部屋の片づけを終わらすことができず、買ったものと捨てるもののバランスが崩れていくのである。 (根本的にものを買う、捨てるということに関する価値観に共感できないのもあるが。)

他人からどう見えるかを知るにはスマホで撮影する

自分は部屋にモノがある状態を正確に把握的できていないのではないか、ということを感じることがあった。 片づけを始める前に自分の部屋の写真をスマホで撮ってみたところ、自分の目で見て認識している景色と違って感じることに気づいたのである。

他人から見ると散乱している状態でも、本人はどこに何があるかを大体把握している。
これは机が散らかりがちな人の"あるある"かもしれない。
この「他人から見ると散乱している状態」を体験するのに、スマホで撮影してみるというのが使えるかもしれない。
普段、3次元的にとらえている空間が、写真にすることで平面的にとらえられるので、そう見えるのかもしれない(実際のところはよくわからない)。

一度全部捨ててしまおう

結婚して子供が生まれると、ベビーグッズ、おもちゃ、絵本などが増えていき、子供が小学校に上がった今でも、収納場所が不足するのは我が家の慢性的な問題である。
片付けが苦手なのが遺伝するのか、あるいは悪い習慣が後天的に身についてしまったのかは分からないが、子供もかなり片付けが苦手。
几帳面な人のように100点満点の整理整頓ができなくてもよい。
それでも、ある程度自分で制御できるように手伝ってあげないとまずそうだ。

片付けが捗る一番の方法は、何も考えず捨ててしまうことだろう。
劇薬ではあるが、「すべてきれいさっぱり捨ててしまう」ことに勝る解決方法はなさそうだ。

このエントリを書きながら、どんな方法が良いのだろうと逡巡したが、やはり捨てるのがよいという結論に達した。
ついさっきまで、家の中にあるものをリストアップして多いものから捨てるとか、優先順位を決めるとか、何年使わなかったら捨てるとか、色々とルールを考えていた。 数十年できなかった人が、そんなルールを設けたところでできるようにはならないだろう。

今までうじうじ悩んでいた問題が、キレイさっぱいとなくなり、「意外とこまらないな」ということになれば、一種のカタルシスを得られて、捨てることが習慣化できるかもしれない。
捨てることで得られるメリットが、蓄えるによるデメリットを上回るということ、身をもって体感したほうが良いのだろう。

2020年の最後は捨てて捨てて捨てまくることに決めた。

2020年の振り返り 東京から地方への転勤

期待と諦め

去年も一昨年も、年はじめにブログを書こうとしたけれど、結局3日坊主で終わってしまった。
3度目の正直の2021年は、年が明ける前にブログを書き始めることにした。

このブログの最初のエントリーとして、2020年を振り返ってみる。

2020年の3月末に東京から地方へ引っ越した。引っ越しの理由は、コロナを避けての地方移住とかではなく、単純に職場の定期異動による転勤だ。
転校することになった子供には泣かれるし、多摩川近くの生活圏を気に入っていたので、正直なところ、複雑な思いだったが、コロナの感染が拡大していく状況下では、「地方への転勤するタイミングとしてはよかったのかもしれないな」と考えていた。
コロナ禍での首都圏の生活を体験していないので、首都圏と地方のどちらの暮らしがいいかを比べることはできないけれど、感染リスクが低い地方のほうがストレスが少ない生活を送れるだろう。
私たち家族は、そんな期待と不安を抱きながら地方へ引っ越した。

子供の教育格差

地方に引っ越してきて感じるのは、子供の教育に関する選択肢が絶望的なほどに少ないことだ。
私自身、地方で生まれて進学に合わせて都会に出たので、地理的なデメリットは、引っ越す前から理解していた。
それでも、東京と同じような習い事をさせようとすると、少し離れたところまで車で送り迎えをしなければならないなど、都市と地方の教育格差をあらためて身をもって感じさせられた。 コロナの影響でリモート学習が進むと、こうした教育格差の問題は多少なりとも是正されるのかもしれないが、スポーツなどの習い事はコロナの影響と少子化によってさらに選択肢が狭まるだろう。
スポーツ競技を習う環境も、お父さん監督やコーチが我流のスポ根理論で教えていることもまだまだ多く、東京で受けていた「選手の自主性に任せ、自分で考える能力を養う」という方針に理解があるところは少ない。

進まない働き方改革

緊急事態宣言が発令されると、地方の企業でもリモートワークの導入や分散勤務が実施されるようになった。 しかし、地方での流行がいったん収まりをみせると、私の勤める地方企業でも、リモートワークを実施することが難しくなった。
首都圏と地方では、時間の流れが全く違っている。首都圏での標準が5年、遅いときには10年後になって地方にやってくる。
なかなか進まなかった働き方改革が、皮肉にもコロナの流行で進むかと思われたが、地方の古い慣習を変えるのは、一筋縄ではいかないという印象だ。

ストレスフリーな職住近接

これまで地方の悪いところばかりを書いてきたが、地方でよかったと明確に言えることは、勤務場所と自宅が近くなったことだ。
勤務場所は地方都市の中心街にあるが、それでも自転車に乗れば10分ぐらいで行けるところにある。
東京に勤務していたころは、1時間以上は普通で、プロジェクトルームが変われば1時間半、ときには新幹線通勤なんてこともあった。
それから考えると雲泥の差である。通勤のストレスは無くなるし、多少残業をしても変えれば子供たちの顔を見ることができる。
職住近接が、地方に転勤してきて一番のメリットであると感じている。

惰性から抜け出そう

転勤が決まったのはコロナの流行が始まる前だったので、「地方に行ったら子供とキャンプに行こうか、海に行こうか、忙しくてできなかったスポーツを始めようか、しまってある楽器を出してこようか、疎遠になっている旧友に会いに行こうか」など、東京の生活でできなかったことをやろうと思っていたけれど、それもコロナのせいでトーンダウンしてしまった。
コロナが落ち着いて、また何もなかったかのように昔の生活に戻れることはないのかもしれない(少なくともそんなにすぐには来ないのだろう)。
ただなんとなく惰性でやり過ごしてしまった1年だったけど、コロナ禍でも、もう少し楽しく生活を送れるのではないかと思っている。
明日はそれを考えることにしよう。